携帯を乗り換える手順は、現在利用中の携帯電話会社のMNP窓口で、MNP予約番号を発行→乗り換え先の携帯電話会社取扱店に、15日以内にMNP予約番号を持って加入手続き(契約)を行う・・・となっています。
しかし、実際にMNP予約番号を発行する前には、事前準備として行わなければならないことが多くあるので、それを忘れてはいけません。データ移行の準備・メールアドレス変更の連絡・更新月の確認・携帯ポイントの確認・・・などです。
データ移行の準備とは、電話帳・ブラウザのブックマークなどを、現在契約している携帯電話会社のメモリコピー機やSDカードを使用して、新たに契約する携帯電話会社の携帯電話本体にデータを移せるよう準備しておかなくてはなりません。有料コンテンツ(月額課金制のサービス)なども移行はできませんので、各コンテンツの移行方法をきちんと確認しておく必要があります。また、画像などのデータは、microSDカードや、Dropboxといアプリを使って簡単に移動することができますよ。また、有料アプリであっても、アカウントが同じなのであれば、無料で再インストールすることができますし、バックアップ機能のあるアプリを使うのも賢い方法です。つまり、携帯電話会社独自のサービス以外ならば、データの移行は比較的簡単である、ということです。しかし手間がかかることに違いはありませんので、余裕を持って事前に準備しておいてください。
メールアドレス変更の連絡は、電話番号は変えずに継続して使えるものの、メールアドレスはドメイン自体が変わってしまうので変更しなければならなくなります。携帯電話会社によっては、アドレス変更通知サービスを提供しているところもありますので、こういったサービスを使うとメールアドレス変更の連絡は簡単ですよね。
更新月の確認というのは、携帯電話会社には、年間契約サービスというものがあります。よく広告などで見かける「年間サービスに加入すると、基本料金がなんと半額に!」という類のものですね。通常、この年間契約サービスは2年契約であることが多く、かつ、その多くが自動更新となっています。ですから、ちょうど更新月に携帯を乗り換えるのであれば問題はありませんが、更新月以外で乗り換えると、解約料金(違約金)が発生してしまい、余計な出費をしなくてはならなくなるんですね。これが、いわゆる2年縛り・・・と言われるものですが、余計な出費は抑えたいと思うのが当然ですから、更新月にMNPの手続きを行うようにしてください。更新月がわからなければ、契約している携帯電話会社のインフォメーションセンターなどに問い合わせると簡単に教えてくれますよ。
携帯ポイントの確認というのは、携帯電話会社にはそれぞれ独自のポイントサービスを提供していますが、解約すれば当然、その貯まったポイントは無効となってしまいます。せっかく貯めたポイントを消滅させてしまうのも勿体無いので、可能であれば、MNP手続きを行う前に、何らかの形で消化しておくと良いですよ。
また、MNPで携帯を乗り換えても、継続して利用できるアプリを用意しておくのも賢いかもしれません。例えば、LINE。チャットのような感じでメッセージを交換したり、無料通話も可能なLINEは今や大人気ですが、アカウントの認証には、電話番号とパソコンのメールアドレスが必要なだけなので、MNPで乗り換えた後もこれまで通りに利用することが可能となります。電話番号が同じだから当然ですよね。家族間・友達間で携帯電話会社が違っていても便利に活用することができますので、ビジネスでは使いづらいと思いますが、友人・知人へのメールアドレス変更の連絡も、LINEならば簡単に行うことができますよ。また、他にも同じような機能を持つアプリとして、Facebookメッセンジャーや、Gmailなどがあります。Gmailは、Android端末の場合、Googleアカウントを取得することが必須なのですが、そのアカウントをそのままGmailに使うことができるので便利ですよ。
MNP予約番号を発行してもらったら、そのMNP予約番号を持て新たに契約する携帯電話会社のショップを訪れて、MNPによる乗り換え(新規契約)を申込みます。移転元(現在契約中の)携帯電話会社と、胃店先(新規契約する)携帯電話会社のMNP予約番号の照会を行い、合致していれば移転元の携帯電話会社との契約が解除されます。そして、移転先の携帯電話会社にて新規契約処理が完了すると、携帯電話本体を受け取り、手続き完了となります。