家庭教師のトライでは、過去90万人を学習指導してきた経験から培った様々なノウハウを基として体系を立てた学習メソッドが存在します。メソッドというのは、方法・手法という意味ですね。
その1つにダイアログ学習法が存在します。このダイアログ学習法というのは、家庭教師から生徒へ、いわゆる一方通行で学習指導を行うのではなく、家庭教師が説明した問題等を、生徒に説明してもらうことで、「判ったつもり」「理解したつもり」という曖昧さを防ぐ指導法です。定期テストや毎日の学校での授業、そして受験に対し、それぞれ生徒に指導しなければならない大切なことは多くあります。しかしだからといって、家庭教師が意図した通りに、指導したことを生徒が理解しているとは限りませんよね。もちろん、全く判らなければ、それは家庭教師にも伝わることと思います。危険なのは、「なんとなく判ったつもりでいる」「教えてもらいながらでも問題を解くことができたのだから、きっと理解しているだろう」という、非常に曖昧な理解のズレです。
これは、家庭教師が生徒に「判った?理解できた?」と確認したとしても、生徒は自分自身は「きっと理解しているだろう」という気でいますから「判った」と答えることが多いんですよね。そして家庭教師側も、生徒は「判った」と言うし、確かに指導をしていて、全く理解していないというわけではないし、生徒の言う通り「大丈夫だろう」と思ってしまうのです。しかし実際には、しっかりと確実に生徒が理解しているとは限らず、ただ単に判っているつもりでいるだけで、実は理解しきれていなかった…ということも充分に有り得るのです。
このダイアログ学習法というのは、家庭教師が教えた内容を、生徒が教師に教え返す…という学習方法です。人に教える、説明する…というのは、100%自分自身が理解していなければできないことです。以前テレビで、ある名門国立大学を卒業した方の勉強方法の1つとして、自分が覚えた部分を、自分が先生になったつもりで教える、いわゆる「ごっこ遊び」をするということを挙げていました。それを聞いて、なるほどなぁ…と思ったものですが、確かに理に適っているというか、これほど、自分が理解しているかどうかを客観的に知る方法ってないと思うんですよね。
ダイアログ学習法では、一度指導された部分を、生徒が家庭教師に教え返すことで、生徒がどこまで理解しているかをチェックすることが可能です。うまく説明することができなかったりすれば、そこはまだ理解していないということになりますし、説明が詰まるようであれば、まだ完璧には理解していないということになります。逆に、スラスラと説明することができれば、その部分の理解は充分であると言えます。